2009-01-02

SPN SEASON4 EP08 "Wishful Thinking"その2

Happy New Year!!
ということで、今年もよろしくお願いいたします。

新年一発目がいきなり途中から始まるのであれなんですが、(汗)
なにはともあれ、途中になってしまっているEP-08の後半を書いてしまいたいと思います。

ここからは、現在USにて放送中のSUPERNATURAL SEASON4のネタばれになります。
DVDを心待ちにされている方はご注意くださいませ。
また、思い込みと勢い、雰囲気で訳してますので、おかしな誤訳がたくさんあるかと思います。お気づきの際は、笑って許していただくか、ご指摘いただければ幸いです。

それでは酔いどれクマが世を儚むEP、後半です。

さて、Audreyに教えてもらった『願いの泉』へやってきた2人ですが、なんとそこは始めにSamがMrs.Armstrongに話を聞いた、あの中華料理店でした。
するとそこにはどうやら先客がいるようです。先程の「Forrest君」です。どこかしょぼくれた様子ですが…

何をお願いしていたのでしょうか。2人の間をすり抜けて出て行ってしまいました。
2人はお店の中にしつらえられた、小さな噴水を見ると、「本当に叶うのかな?」。それを確かめる方法は1つ、ということで試しにDeanがポケットからコインを取り出し、ちゃぽん。
「何をお願いするのさ?」とSamが聞きますが、「しーっ。そういうのは言わないもんだろ」とDean。
様子を見るまでもなく、途端に背後に現れたデリバリーマン、「このサンドイッチ注文したの誰~?」
「たぶん俺…」と手をあげるDean。
Dean、なんて可愛いお願いを…(笑)。2人は顔を見合わせ、泉を見つめます。

お店の一席を陣取った2人、Deanはお店の中で堂々とサンドイッチをほおばります。
相変わらず良い食いっぷりで幸せそうにむしゃむしゃしながら(笑)
「この「泉」は本当に効果あると思うぜ。ものすごい具体的にお願いしたのに。」
Samはため息まじりで「テディベアにサンドイッチか…」
Deanは内ポケットから新聞を取り出すと「たぶんこれも。」
新聞にはロト大当たり!の記事。
Samも向こうをあごで示しながら「たぶんあれも。」
向こうの席では聞き取り調査中にSamが訝しんだ例のカップルが再び食事中。
「あ~ん、うふふふ…」とかやってます。「絶対そうだな」と同意しながらDean、Samに問いかけます。
「俺達どうする?人の願いが叶うのを止めるのか?なんかちょっと思い上がってる感じがするな。」
するとSamは冷静に分析。「そうかもしれないけど、考えてもみなよ、何の見返りも無しにこんなことが叶い続けるなんてあると思う?それで大抵命が代償だったりするんだ。」その通り。
Dean、「I don't know」と答えつつ(ちょっと負け惜しみ?笑)もう一口がぶり。「このサンドイッチほんと旨い。」
Samが何も言わないので、店員がこちらに向ってくるのを横目に見ながらDeanが言います。
「わかった、いいさ。ちゃんと明らかになるまでは「願い」は置いとくことにしよう」
とサンドイッチを下に置きました。
「お客様、お客様、当店では当店以外の飲食物の持ち込みはご遠慮いただいておりまして…」なんていう感じで中華風のおっちゃん登場。私、個人的にこの方好きです(笑)いい顔するなァ…
そう言われるのを待ち構えていたかのようにDeanが答えるのには、
「ああ、「当店の」食べ物はここでは食べる気はないから。」
なんてことを!Dean!どきどき。
どうするのかしらと思ってみていると、内ポケットをごそごそしてバッジを取り出して、ちら見。
あっ間違った!ちょっと待って、と店員に手で示しながら反対側をごそごそ…Samもそれを見てバッジを取り出します。2人でバッジをかざすと「Health Department.」(保健所みたいなものでしょうか?)
Samは打ち合わせもしてなさそうなのにさらっと同じバッジを出してます。さすが。もはやこの程度の以心伝心っぷりには驚かないファンが大多数かもしれませんが(笑)。
Deanが唖然とする店員に説明します。
「ここにでっかいネズミが侵入したって。俺達は緊急事態コード56Cに基づいて、ここを閉鎖しないとならないんでな。」(本当にそんなコードがあるんでしょうか。)
店員「ネズミ?!」Dean、肩をすくめてうなづきます。

水を抜いた噴水を小さな箒で掃いてコインを避けつつ、Deanが言います。
「何の変哲も無い噴水だな。プラスチックのブッダに…何もなさそうだ。」
それを聞いて店員すかさず主張。「そうですよ!我々はここを清潔に保ってるんです!」
Sam、まあまあと店員を諭すように、「念の為調査する間、離れていてもらえます?」
店員の肩に手を置くSamですが、おっちゃん小っちゃい!ていうかSamでかいよ…収まってないし。ちょっと気の毒にも見える店員さんです(笑)
気がかりそうに去った店員を見送ると、Deanは何を思ったかジーンズのポケットからコインを取り出してSamにトス。「ちょっとは誘惑感じないのか?」お兄ちゃん、いたずら心でしょうか。それともやっぱりいつもどこかSamを心配してる気遣いの表れでしょうか。
「本物じゃないよ。信じてないし。いいよ。」とコインを返そうとするSamに、Deanは引き下がりません。
「わかんねーけど、クマはかなり本物っぽかったぜ?」
「うん…」と曖昧に言うSamに、Deanが言います。
俺が言いたいのはさ、全部始まる前に戻りたいと思わないのか?考えてみろよ。すげえセレブな弁護士になってさ、いい車に白いフェンスの家…」
Deanが言うのを(Deanが本当にSamにそういう未来を望んでいたことを、私達は知っていますよね。「s2"What is, and what should never be"」(もうひとつの世界)思い出すたびにホロリとしてしまうEPですが。)Samは思いがけないことを聞いたかのように笑いながら首を振って答えます。
「そんなこと願わないよ。」
Deanが「本気で?」と聞くと、「もう願うには遅すぎるよ。僕はもうそんな男じゃない。」なんて言います。
なんかこのSamの表情は変わらず可愛い弟の顔なのに、何かをあきらめてしまったかのような「大人」感が少し切ないです。それを聞いたDeanも少し切ない顔をしてため息をつきますが、さらに聞いてみます。
「それなら、今のSammyは何をお願いするんだ?」
「皿に乗ってるLillisの首。血まみれで。」
Sammy~~(泣)!!
それを聞いたDean、↑の表情で「…そっか。」ものっすごい寂しそうです。今現在もLillisは66の封印をがつがつ破ってLuciferを復活させようとしてる困った悪魔ですが、元はといえばDeanが地獄に行くことになった契約をHoldしていたのもLillisでした。さらに悪魔軍団のリーダーに抜擢されそうになったSamを勝手にライバル視してくれたり、本当に困ったさんですが、確かにそう言われてはDeanも何も言えませんよね。
そっかそっかと小さく何度もうなづきながら視線を落とすと、なんだコレ?なものが目に止まった様子。
なにやら他とはちょっと絵柄が違うコインが混ざっているようです。
ていうかこんなの混ざってたらすぐ気づきそうですが(余計なお世話ですね)。どこか古代風味な絵柄です。
Samは「なにかの古いコインみたいだな。見たことないや。」と言って見てますが、
Deanがぐはぁっと踏ん張ってがんばってもコインは底にくっついて取れません。「どっかのかあちゃんが溶接しちまったのか?」

2人は顔を見合わせると、思い立ったように店の外へ。
ちりん、と再び店に戻ってきた2人の手には、ハンマーやらバールやら、なにやら剣呑なものが。
それを見た店員、ビックリして思わず欽ちゃん走りで追いかけます。この人ほんとにおもしろい…

店員がハラハラで見守る中、Deanはバールでこそぎ取ろうとしますが、ビクともしません。くっそ~という感じのDeanです。
おっちゃん、「あんた達なにすんですか!うちの噴水壊す気ですか!」と仰天しつつ訴えますが、Samが「叩きたくはないけど、これで叩くよ?」みたいな脅しをかけちゃったので、フリーズしちゃいます。(笑)無理矢理店員を追っ払うと、作業はエスカレート。Deanは「いいこと思いついた!」とSamからハンマーを受け取って、コインに当てたバールをハンマーで打つ算段です。彫刻の要領でしょうか。へっへ~とちょっと悪そうな笑みを浮かべるDean、両手でハンマーを握り締め、振りかぶってドゴッ!

…とぶつかった瞬間砕けて飛んでいったのはハンマーの頭でした。くるくると華麗に弧を描いて飛んでいくハンマーを思わず全員で見届けます。そしておっちゃんの足下へ。「HO!!」叫ぶ店員。
「Damn!」とむしろ感嘆しながら見つめるハンマーの残骸です。
Samが「コインの魔法か!」と言うと、Deanは「呪術がこの泉を守ってるんだな。俺達にはこいつは破壊できなさそうだ。」
Samはメモ紙と鉛筆を取り出すと、もはや取れないコインの絵柄を鉛筆でシャコシャコこすってメモ紙に写し取りました。そしてそのメモ紙をDeanへ手渡し、「これのこと調べて。」
Deanが「お前は何すんだよ?」と聞きますが、「ちょっと思い当たることがあるんだ!」とどこかへ行ってしまいます。一人残されたDean、不審げに怒っているおっちゃんと目が合うと、メモ紙を指差し、「グー!」と親指を立ててみます。

Samがやってきたのは、発端となった事件現場、「Naked woman」がいる施設でした。
そこではまたしてもタオル姿の女性の背後にペタペタと姿のない足跡が。そこへ登場したSamがその「足跡」近辺をつかむと、素っ裸の少年が現れました!いきなり現われた2人のメンズにビックリする女性。「ご心配なく、Health depertmentのものです」とSamは言いますが、だからってシャワールームにいて良いわけではありませんよ…。逃げるように女性は去りますが、Samは怒り満点で少年を問い詰めます。
「それで?君は現われたり消えたりできるわけだ?」
少年は動揺してしどろもどろに「ど、どうして僕がいるってわかったの?」
Samはかまわず続けます。「君は『願いの泉』に行ってお賽銭を投げ、透明人間になってシャワールームののぞきが出来ますようにって祈ったわけだ?」
少年はおろおろと「ち、ちがうよ。そんなクレイジーな…」
Sam、もはや聞こうともせず、静かに怒ってるお父さんよろしく「何かはきなさい。」
「それから、「見える」ままでいること!」
少年、小さく「はい…」
だまってドアを指差すSamなのでした。結局「裸の女性」を救ったのはSamでしたね。
そのころ、一人町並みをそぞろ歩いている様子のDean。(ImpalaはSamがかっ飛ばしていってしまったんでしょうか・笑)するとまたしても少年の一団がそばを走り抜けます。ところが今度は先程の「Forrest君」が少年達をものすごい勢いで追いかけているようです。思わずその様子を見ていると、Forrest君が立ち止まり、Deanの方をとっても険悪な表情で見て「なにか問題でも?!」
Dean、いくらかビックリした感じで「いや、ないよ」と答えると、少年達は行ってしまいました。
ふと、にわかにDeanのおなかがぎゅるるる~と鳴り出しました。
なにかおかしな腹具合に思わずおなかをおさえるDean。
Samがまだ少し憤懣やるかたない(笑)様子でモーテルへ戻ってくると、すでに戻っているはずのDeanがいません。そしてバスルームから「おぇーっ」っと言ってる声が…

「Dean?」さらに「おぇ~っ」。「大丈夫?」
ようやくバスルームから姿を現したDean。タオルを握り締めてグロッキーな様子。
「願いが悪い方に変わったよ、Sam」とDean。Samは思い当たって、「サンドイッチか?」
その通りでした。Deanってば、腕利きのくせにときどきものすごく不用意で心配になります。(心配されるいわれもありませんが・笑)うえーとなりながら「大丈夫」と言うDeanに、ちょっと笑っちゃうSamです。
一応そんな状態ながらもコインについて調べた様子のDean。
どうやらバビロニアの原始的な混沌の神である蛇が刻印されているとのことで、古代のバビロニアの司祭達が黒魔術を駆使して作ったのでは、ということ。コインの役割は混沌の種をまくことで、誰かが最初に泉に投げ入れてお願いをした時に効力が「ON」になるらしく、それから来るもの拒まず願いを叶え始めるのですが、そこからどんどん願いは捻じ曲がった方向に行ってしまう…一人でも願いが叶えば問題が起こるのに、全員が願いを叶えてしまったら?そこには混沌が生まれてしまう、というわけです。
事態を収拾する唯一の方法は、最初に願った人を探すこと。その人しかコインを回収することはできないのだそうで、それによって願いは元の状態に戻るのだそうです。

ここで世を儚んでるテディベア登場。
黒板に「人生は無意味だ byT.Bear」と書き置いて、銃をくわえてガォーンと自殺を図りますが、死ねるわけがありません。「なぜだ~?!」と悲劇の様相で嘆くクマなのでした。
この場面が制作上問題がある場面としてひっかかったらしく、Jensenが内臓やらなんやら平気で出てくるのに、こんなのがひっかかるなんておかしな話だ、と昨年のChicagoで話していたようですよね。

グロッキーなDeanは少し休むことにしたらしく、Samが調べ物をする傍らで眠っています。
ものすごく関係ないですが、この二人一緒に住んでて、熟睡するJensenを毎日Jaredは見てるのよねーと思うと、私勝手に、猫ひげとか描いちゃったりするJaredを想像してしまいます。Jensen寝起き悪そうだし…(笑)眠っているDean、なにやらうなされ始めます。「No…」とかささやいてる様子を見たSam、
「Dean、Wake up!」と起こしてあげます。
そしてDean、ふがっと飛び起きて「何?なんだ?起きてるよ!」(笑)可愛い…↓
寝ぼけ眼をこしこしして、足下に置いてあったお酒のボトルを手にします。
「よく眠れた?」とSamは聞きますが、お酒をぐびりとやりながら「休んだし、準備OKだ」とDeanが答えても、
本当にSamが言ってほしいのはそんなことじゃありません。
Samはたまらず「Dean、頼むよ、僕が気づかないとでも思ってるのか?」とはじめますが、Deanは「何に気づかないって?」ととぼけようとします。Samは食い下がって言います。
「悪夢にお酒、ずっと一緒にいるんだ、何かおかしいと思うだろ?」
Deanはそれを聞いてかお酒のボトルをベッドに投げ出して、「Sam、頼むよ。」と触れられたくない様子。
Samはそれでも続けます。
「Urielが嘘を言ってるんじゃない、Deanが嘘ついてるんだろ。地獄でのこと憶えてるんだろ?」
するとDeanはちょい切れ気味で「何を言わせたいんだよ、huh?何を。」
Sam、「真実をだよ、Dean。だって、俺はあんたの弟なんだ。ただ、話してくれればいいのにと思うんだよ。」
そこは一枚上手のDean、「『願い』には気をつけろよ」と、からかい気味に話を終わらせてしまいます。「Cute!」と憮然としてしまうSam。Deanは「な、カップルのセラピーは置いといてさ、俺ら仕事中だろ。俺は仕事したいんだ。何かわかったのか?」と言いますが、Samは「・・・・・・。」(←怒ってます)
自分でも無理矢理なのはわかっているDean、めっさくっきりな「プリーーズ?」でSamをうかがいます。
不承不承という感じでSamは自分の調べたことを話し始めてくれました。

…Dean、Couple's therapyて…もう少しましな例えがありそうなもんですが。(笑)
Samが「俺達がわかってるのは、テディベアに、ロト当たった人、透明変質者、この人たちはみんな2週間以内のどこかでお願いしたに違いないってこと。だけど誰が最初で、どうやったら誰が他に、何をいつお願いしたかわかるのか…」と語る間、Deanは手近にあった新聞に目を落としています。(↓の画像は、それはもうただ単にJensenの横顔が美しいので…。さっぱりストーリー本位じゃなくて本当すいません・汗)
するとその新聞でどうやら何か判明した様子。「新聞でお知らせしてくれるなんて助かるな。」
Samに手渡した新聞には、『Wesley Mondale氏とHope Lynnさんが突然の婚約』
Deanは記事を指して「1ヶ月前だ。」
その2人は先に兄弟で絶対あれもそうだ!と推測していたアキバ系と美女カップルでした。
Deanが「Ahhh、トゥルーラブだ」なんてため息混じりにふざけますが、
Samは「僕達がわかってる中で一番最初だな。」ということでWesleyさんのお宅へ。


Wesley氏は、アームチェアに座ってうたた寝中。
そこへご馳走をかかえたHopeさんが登場して彼を起こします。
ちょっとお菓子でも食べたいかと思って…と言いながら鳥の丸焼きを持ってきてしまうHopeさん。どう考えても行き過ぎですね。どうやらWesley氏は、この不自然な状態にすでに懐疑的になり始めている様子で、Hopeさんに「昔は君は幸せそうだった。今は幸せかい?」と尋ねてみたりしますが、それに対する答えは「あなたのこと何よりも愛してるわ!」みたいなやっぱりどこか正当なコミュニケーションではない感じ。
そこへ「Ding Dong♪」とチャイムがなります。むこうの呼び鈴って本当にそう鳴るんですね…。
Hopeさんが応じに行きますが、「どうして結婚式のお花屋さん呼んでるって言ってくれなかったの!あなたって最高だわ!」と喜びいっぱいで戻ってきます。その背後にいるのはbrothers。(笑)今度は花屋ですか。
私、自分のファイル持ってくるわ!とHopeさんがいなくなってしまうと、わけもわからずにいるWesley氏に2人は話し始めます。
「調子はどうだ?」とDean。「Wesだ…」と立ち上がろうとしてふと気づき、Wesley氏が尋ねます。
「あんた達保健所の人じゃなかったか?」
Samが「そうだよ。またある時は花屋だ。」
Deanが引き継いで「またある時はFBI、そんで木曜日は、テェディベア・ドクターだった。」
Wesley氏「Huh?!」
Deanはまるで気にせず「俺達が何者かは問題じゃない。俺達が知ってることが重要なのさ。」とかぶせます。
Samはたくさんのコインが額装されて壁にかけられているのを見つけて話を振ります。
「それで?コインコレクターなのか?Wes。」
「え?あぁ、おじいさんがくれたんだ。」とWes。
Deanが尋ねます。「最近、ひょっとしてコインを1つ無くすようなことはなかったか?ってのは、「Luchy Chin's」で願いの泉にコインを投げてお願いしなかったか?ってことだけど。」
Wesはしれっと「何のことだかわからないな」と首を振って答えます。とそこへHopeさんが戻ってきました。
彼女は夢中になって自分のウェディングプランを語り始めますが、
Samはそんな彼女へ「2人はどうやって出会ったのか教えてくれない?」するとHopeさん、遠い目をして語るには、「あぁ、人生最高の日だったわ。おかしな話なのよ!私達2人ともここで育ったのに、ずっと、よくは知らなかったのよ。1ヶ月前のある日彼に会うまで…まるで初めて会ったみたいに…」みたいなところからHopeさんそれはもうエキサイトしまくりで「コ・コーヒーでも…」とWesは引き離そうとしますが、チュッチュし始めると止まりません。その間「ほぇ~」という顔で見つめるboys。
ようやっとHopeさんがWesを解放してコーヒーを淹れに行くと、Samは断固として言います。
「俺達は知ってるよ。本当のことを教えるんだ。」
その様子を見てため息をついたWes、あきらめたように語り始めました。
コインは第二次大戦のときに祖父が持ち帰ったもので、「本当に願いの叶うコインだが、決して誰も使ってはいけない」と言っていた、彼が死んだ時に、よくよく考えてみて、コインを試してみようと思った、ということ。
Samは「そうか、もう願いを元に戻す時だな。」と言ってみますが、Wesは「Ha-ha、いやだね」と請合いません。
「もうこんなこと止めないと、悪いことが起きるぞ」とDean。
何のこと?という様子のWesにたいして、Samも「悪いことだ。例えば、俺らみたいな。」
そしてDeanが内ポケットから静かに銃を取り出すと、Wesに突きつけて「本当に一緒に来てもらいたいんだけどな。」と静かに言い放ちます。
その様子をキッチンで聞いていたHopeさん。ショックを受けているようですが…

無理矢理連れ出されたWesはImpalaのバックシートで、2人と話をしながら「Lucky Chin's」へ向っています。
ぐだーとシートにもたれながら、不服そうにWesが言います。
「わかんないな。僕の願いが叶ってさ、何が悪いことがあるっていうんだよ。」
Samは「『願い』が悪い方向にむかうからだよ。この町はおかしくなり始めてるんだ。」と答えます。
Deanも言います。「つまりさ、あんたここに座って、あんたとHopeとの関係がちゃんと機能してるって俺に言えるか?それがあんたの願いだって?」
Wesは体を起こして前の方に寄りかかり「僕は彼女が何よりも僕を愛してくれますようにって願ったんだ。」
Sam、いら~としながら応じます。「そうさ!それでどうなった?あんたはそれで健全だと思うのか?」
Wesが卑屈な様子で答えるには「彼女が、僕が生きてるってことすら知らない状態よりはずっと良いさ」
Deanもいら~としながら言います。「あんたは欲しいものをこんな風に手に入れるべきじゃない。コインがやるのはそういうことだ。あんたの望みを手に入れて、捻じ曲げてあんたに返すのさ。物事願うんなら慎重にしないとな。」
と、ここでバウン、と何かを轢いたようにImpalaが跳ねます。
Samびっくりして「今なんか轢いた?!」
Deanは止まることなく「何も見なかったぞ。」
ブロロロ…とImpalaが走り去った後に、透明変質少年が現われます。「あうー」と背中押さえてますが、透明ですからしょうがないですね。Samの言うこと聞かないのが悪い…(笑)

さらに車中の会話です。
Wesはさも説教がましい様子を真似するように、「願い事は慎重にな!」とDeanの台詞を繰り返します。
こんにゃろ…という様子で後ろに流し目をくれるDeanですが、言い返さずに聞いています。
「こういうこと言うのは、あんたらみたいにGood-Lookigな嫌な野郎なんだ。たまたま見てくれが良いってだけで、簡単に手に入れちまうような奴さ。」いかにも「負け犬」的なWesです。
しかしBoys、心外そうに「簡単だって?!」とハモります。
確かに簡単ではないですよね。ゲ☆に間違われてばっかだし(笑)。
「そうさ、女はみんなあんた達を見てる。だろ?みんなあんたに注目するだろ?」とWesは続けますが、
Samが割って入ります。「信じろ、俺達簡単に手に入れたりしてないぞ。」
Deanも言います。「惨めなもんさ。俺達、欲しいものなんてまるで手に入れてねーよ。実際、なんだろうと必死であがかなきゃ手に入らないんだ。」
Wesはもはや「はいはい、」という感じで再びバックシートに沈み込んでしまいます。
Samは後ろを見ながら言います。「わかるか?たぶん全部そういうことなんだよ、Wes」
Dean、「そうだ、人はみんな、惨めな生き物だから人なんだよ。本当に欲しいものは手に入れることはできないからなんだ。」
Samも後を取って続けます。「その通りだ。手に入れちゃった人はみんな、おかしくなってくだろ?」
そしてDean、「マイケル・ジャクソンを見ろよ、ハッセルホフだって。」(ナイトライダーご存知ですか?一応なんとなくWikiを貼ってみました。)
それを聞いていたWes、体を起こすと「あのさ、Hopeは今僕のことを愛してるんだ、完璧にね。すごいことだよ。それに、よく考えたらさ、これって一体なんの話なんだ?」
2人、説得失敗…。

Impalaを走らせていると、なにやらおかしな様子が目に入ります。
一台の黒い車にいじめっこ達が閉じ込められ、わーぎゃーと騒いでいます。すると、そばにいたForrest君が、にわかに車を押すと、スーパーマンもビックリのパワーでひっくり返してしまいました!
Deanは「あれも何とかしないとだな」と見ていると、Forrest君「Tod様にひざまづけ!」と雄たけびをあげ、車をゆすり始めました。中で叫ぶ少年達。Forrest君はTod君という名前だったのですね。

こいつはやばい、とDeanは運転席から降り、Samに自分がTodを何とかするから「Lucky Chin's」に行ってコインを何とかしろと言うと、「Go!」とドアをバタン。
Samは素早く運転席に移ると、「Right!」(わかった!)とImpalaを発進させますが、Wesもさすがに目の前の尋常で無い事態には驚いたようで、前の席にまで身を乗り出して状況を見ようとします。
そろそろ何の話かわかってきたのでしょうか(笑)。
Impalaから離れながらDeanはTodに呼びかけます。
「Hey kid! ちょっといいかな!」
TodはDeanの方を向きますが、「邪魔するな!」と取りつくしまも無い様子。
ずんずんとこちらに向ってくるTodに、まぁまぁと手で示しながら
「Okay、Hey、俺にはわかるよ、Tod、Todだね?」となだめようとします。
最初は身を引き気味だったDeanですが、やっぱり屈み込んでTodに語りかけます。前回も子供目線に立とうとするDeanは素敵、という内容を書きましたが(笑)。
「な、理由はわかるよ。あいつらいじめっ子なんだろ?」
Tod、叫んで訴えます。「毎日、毎日だ!それがどんなのかなんて絶対わかんないよ!」
「うん、そうだな、わかんないけど、君が、君と俺で、俺…」
まるでわかりませんが、Dean一生懸命何か言ってあげようとしてます。
するとTodは弱々しく目を伏せて語り始めました。
「あいつら止めさせられなくって…何も出来なくって。そしたらAudreyが願いの泉のことを教えてくれたんだ。」ふんふん、と真剣に聞くDeanですが、だからってそうかわかったと引き下がるわけには行きません。
「そっか、そっか、わかったよ。あいつらもちょっと嫌な奴だけどさ、だけど連中は君みたいなスーパーマンじゃないだろ?すごい力のさ…」とちょい説教めいた雰囲気になってくると、Todは最後まで聞かず力いっぱいアッパーカット。Dean思いっきり吹っ飛ばされます。どっかーん。とゴミの山へ。

Sam達は「Lucky Chin's」へ到着すると、Wesは今来た方を指し示しながら「あの子なんでもないみたいに車ひっくり返してたぞ!」と超動揺。Samは冷静に「テディベアも見るべきだったな。さぁもう楽しい時間はおしまいだ。コインを取り出さないと。」Wesはそれを聞くと俯いて動こうとしません。
Samが「Wes!」と強めに呼びかけると、Wesは顔を上げて訴えます。
「なんでただ欲しいものを手に入れちゃいけないんだよ!」
Samが渋い顔で「それが人生だからだよ、Wes。」と、言った途端にちっちゃい雲がいきなり稲妻を吐き出してゴロピシャ!!とSamを貫きます。びしゃーんと電気が通っちゃったSam、地面に靴だけ残してぶっ倒れます。
呆然とSamを見つめるWes。空は何事も無かったかのように晴れ晴れ。
すると、何事か意を決した様子で、WesはSamをまたいでお店の中へ入っていきます。
お店の中でWesが目にしたのは、願いの泉の前にいるHopeでした。
Hopeは「私こうしなきゃいけなかったの!あの人あなたに私達の愛を捨てさせようとしてたんだもの!」
Hopeの願いでSamは雷に打たれてしまったのでした。それを聞いたWesは…。

こちらはDean V.S.Tod。
ゴミの中からへこたれずに立ち上がるDean。頭をぶるんと一振りして、ちょっと怒り顔でTodに向って行きます。「Hey!kid!」と叫ぶと、車に向っていたTodがやって来ました。
Dean、「 本当はこんなことしたくなかったんだけど…」と言いながら、Todにグーパンチ!
ところがガキーンと痛い目にあったのはDeanのグーの方でした。
思わず崩れ落ちるDeanの首を、Todがぐわぁっと掴んであっという間にやられちゃってるDeanです。ふぐぐぐぐ…
店の中では、WesがHopeに尋ねています。「人が死ぬように願ったって言うのかい?」
それに対しても相変わらずHopeは「あなたを何よりも愛してるわ!」
「それを言うのはもう止めてくれ!」とWesは言いますが、Hopeは首を振って言います。
「だけどそうなのよ。何よりも愛してるの。私よりも。人生よりも。Wes、嫌わないで!」
それを聞いたWesはHopeにキスして抱きしめると、「大丈夫だよ。僕が直すから。」
と、泉へ歩み寄り、コインを水の中から拾い上げます。コインはあっけなく底からはがれ、Wesの手の中へ。するとTodのスーパーパワーは消えうせ、Deanは息も絶え絶えで解放されます。Samも生き返りました。
自分の手を見て、急に怯えた表情を見せるTod。
それを見たDean、ぜいぜい言いながら「Okay、俺のやるのに合わせろ。そしたら問題解決だ。」
とTodを車から降りてきたいじめっ子達の所へ連れて行きます。そしていきなり小芝居開始。
「Okay!もうよせ!もうよせ!」とさっきまでの調子でTodをけん制するように言いながら、いじめっ子達の方を見ると、「俺がおまえらだったらこの子を困らせるようなことは2度としないな。」なんて言って、くるりと他所を向くと、いたずらっぽい笑みを浮かべてその場を去ります。
Deanが去った後、Todが何も言わずにいじめっ子達を見ると、いじめっ子達、ずざざ、と引き下がりながら「寄るな!」と怯えてます。
TodもDeanと同じように笑みを浮かべると、いじめっ子達から離れていきました。

「Lucky Chin's」の方では、WesがHopeに「私あなたのこと知ってたかしら?」と、ショッキングなことを言われています。そしてけろっとした様子で店を出て行ってしまいました。
Samが店の外で去り行くHopeを見送っていると、意気消沈した様子のWesが出てきます。
Samはやったじゃないか、という表情でWesを見ますが、Wesはこれ以上ないくらい哀しげな様子。やるせない表情でSamにコインを手渡します。Samは気の毒そうな顔で受け取りますが、声をかけることも出来ずに、去っていくWesを見送るのでした。

そしてラストシーン。
桟橋のベンチで一人座って新聞を読んでいるDeanです。その新聞には「当たったロトは偽物」の記事。
するとDeanの前を、Audreyとご両親が通り過ぎます。Audreyが抱いているのは、嘆いていたクマから考えるとだいぶ小さくなってしまったテディベアです。頭からはみ出した綿はテープで押さえてます。そしてご両親は、バリで日焼けしすぎたか、真っ赤っ赤になってしまっています。
幸せそうに小さく手を振って歩いて行くAudreyに、やっぱり小さく手を振って笑顔を見せるDean。
と、そこへSamがやって来ます。
「コインは溶かしちゃったよ。これ以上問題が起きないようにね。」
Deanは「Audreyの親はバリから戻ってきたんだな。『願い』はどっか行っちまったみたいだな。そしたら俺達も行くか。」と行って歩き出します。
行くか、と歩き出しておいて、Deanは急にSamを呼び止めます。
「ちょっと待ってくれ。」
振り返って話を聞こうとするSamですが、Deanは決意を決めかねるように何度もためらって、なかなか話し出せません。あっちこっち向いてからやっとこさ言います。「お前は正しい。」
なんかもう怒ってるみたいな顔ですが。
Sam、なんのことやら、と怪訝そうに「何に対してだよ?」
Deanは言います。「お前に嘘を言うべきじゃなかった。俺は地獄であったことを全部憶えてるよ。全部。」
Samはショックを受けつつDeanを見つめますが、ため息混じりに静かに言います。「そしたら、それを話してくれよ。」
Deanはさらに静かに答えます。「NO」。
「Uh…」と動揺して何か言いかけようとするSamをさえぎって、Deanは続けます。
「俺はもう嘘はつかない。だけどその話はするつもりはない。」
「Dean、こんなこと一人で背負っていくなんて無理だよ。助けになりたいんだ。」とSamは訴えます。
Deanはそれを聞くと、「どうやってだ?」と逆に尋ねます。「お前本気で、心と心で分け合って、共有していったら何か変わると思うのか?どうにかして?俺を癒してくれるって?俺はあそこでの最悪のときのことは話さないよ。」
目で天をあおぐようにして「それはわかってるけど…」とSamが言いますが、
「俺が見たことをか?言葉なんて無い。忘れることも無い。何かましになるようなことも無い。なんでかって、まさにここにあるからさ。」と、Deanは自分の頭を指し示します。「永遠にな。」
「お前にはわからないよ。それに絶対お前にわかってもらうなんてできない。だから、ごめんな。」
Deanが謝るのを、Samは聞いていますが、なにも言うことができません。

Deanはそれ以上は語らず、視線をはずすと、桟橋を歩き始めます。
Samはしばらく動けずにDeanを見送りますが、やがて後を追うように歩き始めます…



---------------------------------------------

っぷはぁー!お疲れ様でした~!
ほんとにほんとにやるせないラストです。
遠景が余計に…。
そして新年一発目からこんなどえらく長いレビューにお付き合いいただきまして、(笑)
ありがとうございました~!

本編は既にあと2話先に進んでいますが、
このEPを見たときにはそれはもう「とうとう言っちゃったね、Dean!」と思いながら見ていたものでした。

そしてあと2週間足らずでHiatusも終わり、SEASON4が再スタートしますね。
それまでにEP9,10のレビューは…書けない気がします(爆)。
というのも、あの2話はこれだけ時間がたった今でも私の中ではめちゃめちゃ消化不良で、
受け入れきれていないんですね~。なんでなのかは微妙に不明ですが。
たぶん続きのEPを見ながら少しずつ消化していくのかなという気がします。(なんて天然スローペース…)
いろんな謎もまだまだ残っていますしね。
本当に早く続きが始まって欲しいものです。


なにはともあれ1つスッキリ出来たので、(笑)
次回はまたちょっと違った角度から書いてみたい感じです。

それでは皆様、お正月、ゆったり楽しんでくださいね。


≪Corrected;タイトル訂正しました。Thunkingって…(汗)Kasidyさん、ご指摘Thankyouです!2009,01,05≫

No comments: